てんかんを持っていても運転免許は取れる?

運転脳神経に由来し、様々な症状が現れるてんかんをお持ちの場合には、運転免許が取れるのか疑問に感じておられる方もおられるでしょう。
まず、てんかんを持っていても、条件を満たせば、運転免許を取得することは可能です。
てんかんを持っていて車に乗っているという人は、免許取得後に発症したのに申告せずに乗り続けていると言うわけではないわけです。
では、運転免許取得に必要な条件を見てみましょう。
これは、「一定の病気に係る免許の可否等の運用基準」にて定められてます。
症状や状態が当てはまるかどうかを確認して、申請可能かを判断します。
この「一定の病気に係る免許の可否等の運用基準」についての内容をまとめますと、まず、一定の危険性の低い発作の場合は、医師の経過観察で悪化のおそれがないことが診断で認められる事が必要です。
てんかん発作が睡眠中に限られるものや、単純部分発作で運動障害、意識障害を起こさない場合がこれに含まれます。
次に意識障害を起こすような、重いてんかん発作がある場合には、一定期間、発作が治まっていることが、医師によって確認されることが必要です。
5年以上の発作が無い場合と、2年以上の発作がない場合で、内容に違いがでてきます。
ここで、注意点ですが、何とか運転免許を取りたい場合や、何とか更新したいということで、虚偽報告をするのはやめておきましょう。
免許取得時や、更新の申請やなどで虚偽報告をし、それで事故を起こすと、罰せられる恐れが出てきます。
元より、事故に巻き込まれた方にも、運転する本人にとっても不幸なことになってしまいますから、しっかりと、正しく申請するようにしましょう。
こういった注意点は、日本てんかん協会のホームページで詳しく紹介されているので、目を通しておくのも大切です。
法律に関することなど、有益な情報が多いので、確認しておくと良いでしょう。
てんかんによる事故を受けて、法律も改正されていますし、処罰も重くなってきていますから、定期的に確認しておくのも悪くありません。

てんかん患者が引き起こした自動車事故について

てんかんの症状が原因と見られる事故は、規模が大きくなったり、衝撃的な内容になることもあり、メディアでも良く取り上げられます。
もちろん、大半のてんかん患者は、しっかりとルールを守っているのですが、中にはやはり、症状が悪化しているのに無理に運転して大きな事故を起こしてしまう場合もあります。
記憶に新しいものでは、京都祇園軽ワゴン車暴走事故が挙げられるでしょう。
2012年4月の事故で、軽ワゴン車を運転中の男性が車両を暴走させ、12人が重軽傷を負い、8名が亡くなられてしまいました。
電柱にぶつかって大破していた銀色の軽ワゴンを覚えているという方も居られるかも知れません。
この京都祇園軽ワゴン車暴走事故は、運転手がてんかんの症状が悪化したのにも関わらず、それを申告せずに免許を更新し、危険な状態で運転を続けた末に、この惨事となりました。
これは、運転手本人が社会的な責任を考えなかったことが原因ですが、この事故を機会に、てんかん患者による運転への風当たりが強まったことは言うまでもありません。
てんかんの症状が悪化した場合には、やはり、免許は取り消しになりますが、しっかりと治療し、また、運転適性が戻った場合には、3年以内でしたら試験は免除という形で、免許を再取得することも可能となっています。
こう言った事情も考えて、てんかんの症状に合わせながら、安全な車の運転を考えて頂ければと思います。
日本てんかん協会のホームページでは、この京都祇園軽ワゴン車暴走事故や、栃木県鹿沼市でのクレーン車の事故に関する情報を見ることも出来ます。
てんかんと付き合いながら、自動車を運転すると言うことを考えるためにも、目を通してみては如何でしょうか。